フラッシュ作れないHP制作業者って…

親類が経営する企業がHPを作るとのことでHP制作業者を銀行に紹介してもらったそうだ。

業者との打ち合わせが終わり、業者名を聞きHPを確認してみた。
みるとその会社のHPはビルダーで作ったような典型的な企業テンプレート。

恐らく文字だけいれて作ったと思われる。

サイトトップはただの画像で「中小企業に特化したIT導入サポートします」の文字。

その業者の見積もりはトップ、会社概要、実績、簡単なメール形式の受注フォーム、よくある質問の5ページで30万円だそうだ。(ドメイン取得、レンタルサーバー開設手続き含む)

HP制作料金はピンキリなのは存じている、ものによっては100万超もザラだ。したがって30万円は安い。

しかし、ビルダーテンプレートに文字だけ入れて作りあげたページに30万円の価値はない。文字データが揃っていてソフトがあれば2、3時間で私でもできた。
ただ、私の作ったのは収録テンプレートのせいか、やはり陳腐なデザインなのは否めない。

フルCSSテンプレートでサイト全体はそれなりに綺麗なのだが、サイトトップが画像だからかと思う。やはりフラッシュの差は大きい。

そこでプロの仕事だ。私も素人が作るよりプロにお任せするのは大賛成。
フラッシュはそれなり技術がいるから。私はフラッシュについてはわからない。

だからプロにお願いするならばフラッシュを使ったページになると思いきや、その業者のHPがテンプレート作品。

「あぁ、フラッシュいじれないのだろうな」と思い担当を通じて業者に確認すると

「フラッシュはできません。しかし、法人ホームページでは効果ありませんよ。見れない端末も増えていますし」
との回答だったらしい。

正直苦しい回答だなと感じた。

ところが、親類経営者は乗り気。ホームページ自体みることがないのでわからないのだろう。「餅は餅屋にっていうし、IT導入のプロに任せる」と見積もり段階で話がほぼ確定。

確かに餅は餅屋に概ね同意。ただ、餅屋には美味しい餅屋と美味しくない餅屋がいる。加えてあんころ餅を得意とする店、きな粉餅が看板商品の店とそれぞれ違う。

この業者のHPの実績をみる限りIT機器の導入やシステム構築が主な業務で、ホームページ制作は専門外。もともとは大手企業でソフトウエアを開発していたシステムエンジニアのようである。社員も僅か二人のSOHO。

デザイナーやホームページ制作を専門とする業者にした方が同じ価格で遥かにデザイン性の優れたページになるのにと思い説得を心みるが馬の耳に念仏。

どうしたものかなぁ。



【追記 2012/4/22】
親類経営者にホームページ作成の相場、フラッシュの有無、スマートフォンアクセス数の推移などの資料を私から提示した。
それを検討して上記業者とは契約しないとのこと。

同じ価格でフラッシュとスマートフォンページを作れるホームページ制作を専門とする別の業者と契約した。
新しい業者は社員10余名、デザイナーも抱えており制作実績多数。
中小企業の古い経営者の中にはITの知識がなく、悪質なITコンサルタントにカモられるというのは数多あるんだろうなーと実感。
ともかく変な業者に大枚使わずに済んでよかった。